今こそ、インバウンドを生かす再生戦略を。宿泊事業者に最大700万円の補助制度がスタート
- inokuchi
- 7月31日
- 読了時間: 3分
観光客が戻ってきている今、問われるのは「いつ回復するか」ではなく、「どうやって回復するか」。
とくに宿泊業界では、インバウンド(訪日外国人観光客)を生かした再建戦略が鍵になります。
国もその動きを後押しするように、2025年7月から最大700万円・補助率2/3の支援制度がスタートしました。
コロナ禍で苦しんできた宿泊事業者にとって、いまが本当の再出発のタイミングかもしれません。
1. インバウンドは「きっかけ」、回復は「自社の戦略次第」
コロナ後の訪日観光は回復傾向にありますが、ただ戻ってきた観光客を待っているだけでは売上は戻りません。
大切なのは、インバウンドのニーズを捉え、施設・サービスを改善することです。
言語・文化への配慮
ネット予約・キャッシュレス対応
写真映えする客室や地域体験の提供
これらを整備することで、“選ばれる宿”として差別化でき、売上回復への流れが生まれます。
2. 「観光産業再生促進事業」とは?
2025年7月、国土交通省観光庁は債務を抱える宿泊施設の再建を支援する補助制度をスタートしました。
最大補助額:700万円(補助率2/3)
対象:事業再生の計画を持つ宿泊事業者
対象経費:客室やロビー等の改修 / DX導入(PMS、予約サイト連携、会計管理など) / ホームページや海外向け予約導線の整備 / 多言語対応、キャッシュレス決済、Wi-Fi環境改善 など
公募期間:2025年7月16日〜9月26日(予定)
3. 補助金 × インバウンド戦略:再生の具体例
改善テーマ | インバウンド視点 | 補助対象例 |
客室改修 | 写真映え・多人数利用・和風モダン | ベッド、照明、洗面台、内装 |
接客力強化 | 英語対応/チェックイン効率化 | タブレット受付・翻訳アプリ導入 |
DX・集客強化 | 海外からも予約しやすく | 多言語対応のHP、OTA連携、SNS広告 |
現地体験 | 地域文化との接点で滞在価値向上 | 地元ガイド連携、体験プラン開発 |
4. 申請に向けた準備のポイント
再生アクションプランの策定
債務返済と並行してどう売上を立て直すか、具体的に計画を立てましょう。
金融機関や支援専門家との連携
債権者の理解と協力が必要なため、再建計画の共有と調整が重要です。
実現可能性とスピード感
補助金交付後すぐに動けるよう、業者選定や仕様策定を早めに準備するのがベストです。
選ばれる宿へ、“再生”から“再成長”へ
インバウンド観光客の動きは、宿泊事業の完全復活を実現する大きなチャンスです。
補助制度を活用し、「待つ宿」から「選ばれる宿」への転換を図ることが、経営再建の鍵になります。
私たちダイバーシティイノベーションでは、中小宿泊事業者様の再建支援・補助金活用・DX整備の伴走支援を行っています。申請準備から戦略設計まで、どんなことでもお気軽にご相談ください。




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