キャリアアップ助成金(正社員化コース)が、令和7年4月1日から大きく制度改正されました。
- inokuchi
- 4月27日
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キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、有期雇用労働者などを正規雇用労働者に転換した場合に受給できる助成金制度です。
具体的には、期間を定めて雇用された労働者(有期契約社員)を、制度が定める「正規雇用労働者」に転換すると、中小企業の場合は最大80万円が支給されます。
また、期間の定めのない雇用契約を結んだ労働者(無期契約社員)を正規雇用労働者に転換した場合には、最大40万円が受給可能です。
今回の改正では、大きく2つの変更がありました。
① 重点支援対象者の新設
重点支援対象者とは、以下のa〜cのいずれかに該当する方を指します。
a: 雇入れから3年以上経過している有期雇用労働者
b: 雇入れから3年未満で、かつ以下の①②両方に該当する有期雇用労働者
① 過去5年間に正規雇用労働者であった期間が1年以下
② 過去1年間に正規雇用労働者として雇用されていない
c: 派遣労働者、母子家庭の母、または人材開発支援助成金の特定訓練修了者
重点支援対象者に該当しない場合、有期から正規の場合は40万円、無期から正規の場合は20万円の受給額となります。
② 新規学卒者の除外
令和7年4月1日以降、新規学卒者(いわゆる新卒者)については、雇入れ日から起算して1年未満の者が助成金の支給対象から除外されることになりました。
これまでは新規学卒者も対象とされていましたが、今回の改正により明確に除外されることが規定されました。
助成金活用は、コスト最適化と人材確保を両立する経営施策の一つです。
制度変更を踏まえた上で、いかに早く手を打つかが鍵となります。
制度の詳細は以下からご確認ください。




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